メットライフ(MET)2026年第2四半期:調整後利益15%増、調整後EPS20%増、GAAP純利益1%増
メットライフの引受・運用の両エンジンは第2四半期に改善したが、その成果のほとんどはGAAPの最終利益には反映されなかった。同社独自のセグメント業績指標である調整後利益は15.1%増の16億400万ドルに達した一方、メットライフに帰属する純利益はわずか1.0%増の7億3,600万ドルにとどまり、両者の間には8億6,800万ドルの乖離が生じた。この乖離の最大要因は、正味投資損失(4億2,800万ドル)とデリバティブ純損失(7億7,200万ドル)を合わせた12億ドルである。これは、市場価値評価を行わない負債ポートフォリオをヘッジする際の会計上の影響によるものだ。残りの項目——市場リスク給付(MRB)再測定益2億7,000万ドル、投資ヘッジ調整額−1億7,000万ドル、不動産・REJV減価償却費−5,400万ドル、その他項目+9,500万ドル、税務上の便益2億3,400万ドル、非支配持分控除4,300万ドル——を合計すると+3億3,200万ドルとなり、12億ドルから3億3,200万ドルを差し引いた差額が、8億6,800万ドルの乖離全体を説明する。保険会社を評価する上で問われるのは、どちらの数字が「正しい」かではなく、来年のキャッシュをより正確に予測できるかであり、その観点では事業の詳細がヘッドラインの数字よりも重要になる。
市場も同様の見方をした。同社独自の指標では、調整後EPSは20%増の2.43ドルとなり、市場予想の約2.36ドルを上回った。調整後自己資本利益率(ROE)は17.0%に達し、メットライフが目標とする15〜17%のレンジ上限に到達した。一方、総収益は191億5,000万ドルと、アナリスト予想の約196億8,000万ドルを下回った。投資家は利益の数字を評価し、株価は約3.7%上昇して99.78ドルと、52週高値に近い水準となった。(本記事で引用した調整後EPS、調整後ROE、変動投資収益、自社株買いの数値は、メットライフの2026年第2四半期決算発表資料および2026年8月の決算説明会によるものであり、貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー関連の数値は2026年第2四半期のForm 10-Qによる。)

