メルク (MRK) Q1 2026:90億ドルのR&D特別費用により42億ドルの純損失 — それでもFCFは2.5倍
米製薬大手メルク(Merck & Co., Inc., NYSE:MRK)が2026年4月30日に発表した決算、および続いて提出されたQ1 2026 10-Qは、一見して惨事のように見える。売上高は162.9億ドル(約25.0兆ウォン)と前年同期(155.3億ドル)比4.9%増となったにもかかわらず、純利益は前年の50.9億ドルの黒字から42.4億ドルの純損失(約-6.5兆ウォン)に転じた。1株当たりでは前年の+2.01ドルから-1.72ドルとなった。損失の正体は明確だ — 1月に完了したCidara Therapeuticsの92億ドル買収を資産取得(asset acquisition)として会計処理し、90億ドル(1株当たり3.65ドル)をR&D費用として一括計上したためである。現金残高は3ヵ月で145.7億→53.3億ドルへと63.4%急減し、さらに3月に発表されたTerns Pharmaceuticalsの67億ドル買収(5月完了予定、58億ドルのR&D追加計上予定)も加わり、パイプライン再編が財務諸表を根底から揺るがしている。
ウォン換算基準:本文中の兆ウォン換算は、2026年3月31日終値レートの1ドル=約1,537ウォン(exchange-rates.org基準、2026年年間最高水準)を一律適用した。2026年のウォン安局面では為替レートの前提によって換算額が大きく変わるため、ドル原額を基準に読まれることを推奨する。


