ダーデンの成長を支えるロングホーン、オリーブ・ガーデンは来店客の回復を目指す
ダーデン・レストランツは、オリーブ・ガーデンやロングホーン・ステーキハウスなどのフルサービス型レストランを通じ、主に米国の客に食事を提供している。2026年8月30日に終了した2027年度第1四半期の売上高は5.1%増えた。ただし、増加分の大半をロングホーンが占め、オリーブ・ガーデンでは既存店の来店客が減った。ダーデンは出店を進めるとともに、オリーブ・ガーデンの来店客を取り戻そうとしている。一方、配当と自社株買いは店舗などへの支出後に残った現金を上回り、借り入れへの依存が高まった。
調査の基準日:ニューヨーク時間の2026年10月15日。業績の対象は8月30まで。ここで確認した経営陣の最新の事業報告は9月24で、その後に10月2の提出書類がある。オリーブ・ガーデンの現在の販促策も確認したが、それ以降の売上実績は示されていない。
1. 来店客も増えたロングホーンが成長の大半を担う
来店客と店舗数の両方が増えたロングホーンが、四半期の成長を支えた。同ブランドの売上高は8,450万ドル増え、ダーデン全体の売上増加額1億5,560万ドルの54.3%を占めた。本社費用などの調整前では、4つのレストラン部門の利益増加額の75.8%もロングホーンが占めた。
オリーブ・ガーデンは依然として、より大きな事業である。それでも、同ブランドの緩やかな成長が生んだ利益の増加額は、拡大ペースの速いロングホーンほど大きくなかった。四半期末の直営店は2,218店で、前年より53店多い。店舗数の純増分のうち、ロングホーンが29店、オリーブ・ガーデンが20店を占めた。
| レストラン部門、百万米ドル | 売上高:2026年度第1四半期 | 売上高:2027年度第1四半期 | 部門利益:2026年度第1四半期 | 部門利益:2027年度第1四半期 |
|---|---|---|---|---|
| オリーブ・ガーデン | 1,301.1 | 1,329.8 | 267.6 | 270.8 |
| ロングホーン・ステーキハウス | 776.4 | 860.9 | 134.9 | 154.6 |
| 高級レストラン | 286.5 | 304.2 | 38.7 | 39.6 |
| その他の事業 | 680.7 | 705.4 | 109.3 | 111.5 |
集計の前提:各報告期間は13週間。部門利益は、売上高から食材費、店舗の人件費と経費、広告宣伝費を差し引いた額である。本社費用、減価償却費、開店費用、現金支出を伴わない一部の不動産関連費用は含まないため、会社全体の営業利益とは異なる。高級レストランにはルースズ・クリス、ザ・キャピタル・グリル、エディ・ヴィーズが含まれる。その他の事業には残りのブランドとフランチャイズ関連の収入が含まれる。前年のオリーブ・ガーデンの売上高には、2025年7月14日に売却するまでのカナダの店舗が含まれる。
出典:ダーデンの2027年度第1四半期のフォーム10-Q、注記6、13~14ページ、および店舗数、21ページ。
既存店が以前よりにぎわったかを見るには、売上の伸びを来店客数と客単価に分ける必要がある。この見方では、来店客数が増えた部門はロングホーンだけだった。ほかの部門では、来店客数の減少を客単価の上昇が補った。客単価にはメニュー価格だけでなく、客が何を注文したか、どの商品がどれだけ売れたかも反映される。
| 変化:2027年度第1四半期と2026年度の比較、会計暦ベース | オリーブ・ガーデン | ロングホーン | 高級レストラン | その他の事業 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高の変化 | 1.1% | 6.2% | 1.6% | 3.8% |
| 来店客数の変化 | -2.2% | 1.6% | -2.0% | -1.8% |
| 客単価の変化 | 3.4% | 4.5% | 3.7% | 5.7% |
集計の前提:この指標は、ダーデンが16カ月以上運営している店舗を対象とし、閉店または別ブランドへの転換が進むバハマ・ブリーズは除く。オリーブ・ガーデンの客単価の上昇には、店外向けケータリングによる0.5%の押し上げが含まれる。来店客数と客単価の変化は掛け合わされるため、四捨五入した割合を足しても売上高の伸びと正確には一致しないことがある。
出典:フォーム10-Q、「売上高」、22ページ。
前年の伸びが大きかったことを考慮しても、オリーブ・ガーデンの減速は目立つ。2026年度第1四半期には、同ブランドの既存店売上高が5.9%、ロングホーンが5.5%増えていた。今期の会計暦ベースの伸びは、それぞれ1.1%と6.2%である。この比較から、2つの主力ブランドの成長ペースに差があることが分かる。前年の全社売上高の伸びにはチューイズの買収も含まれていたため、現在の既存店の成長ペースを測るには適さない。
出典:ダーデンの2025年9月18日の決算発表、第1四半期の要点と既存店売上高の表。フォーム10-Q、22ページ。
会計暦のずれを調整しても、この差は残る。2026年度は53週間あり、今四半期の比較対象が1週間ずれた。ダーデンが同じ暦週をそろえて比較すると、オリーブ・ガーデンの既存店売上高の伸びは1.0%、ロングホーンは6.8%、全社では3.2%となる。全社の会計暦ベースの伸びは3.1%だった。このためダーデンには、出店を順調に進めながら、ロングホーン以外のブランドでも来店客を増やすという課題がある。
出典:フォーム10-Q、注記1と「売上高」、10、22ページ。比較対象の正確な日付は後述の集計注記に記載。
2. 資産売却益の縮小が減益の主因、利益率はほぼ横ばい
公表された利益が減った主な理由は、前年のカナダ事業売却益が今期にはなかったことだ。経営陣による調整後の営業利益は小幅に増えたが、売上高のうち利益として残る割合はほとんど変わらなかった。
| 全社の公表値 | 2026年度第1四半期 | 2027年度第1四半期 |
|---|---|---|
| 営業利益、百万米ドル | 339.2 | 319.3 |
| 営業利益率 | 11.14% | 9.98% |
| 純利益、百万米ドル | 257.8 | 233.4 |
| 希薄化後の全社の一株当たり利益、米ドル | 2.19 | 2.04 |
計算上の注記:営業利益率は、売上高のうち営業利益として残る割合で、営業利益を売上高で割って求める。純利益には非継続事業を含む。継続事業の利益はそれぞれ2億5,790万ドルと2億3,430万ドルだった。公表された営業利益は5.9%、全社の純利益は9.5%減った。
出典:フォーム10-Q、連結損益計算書、4ページ。
前年には、カナダのオリーブ・ガーデン店舗の売却で4,200万ドルの税引き前利益が生じた。今四半期には土地と建物の処分で440万ドルの利益が出たが、使用をやめたソフトウエアに伴う50万ドルがその一部を相殺した。処分による差し引きの利益は3,810万ドル減った。これは営業利益の減少額1,990万ドルを上回る。
経営陣による調整後の比較では、前年に発生したチューイズの統合費用と店舗閉鎖費用も除いている。この基準では、営業利益は3億390万ドルから3億1,930万ドルへ増え、伸びは売上高の伸びとほぼ同じだった。営業利益率は9.98%で、実質的に横ばいである。この調整を踏まえると営業利益は減少ではなく小幅な増加となるが、全社の利益率が改善したとはいえない。今四半期の処分による差し引きの利益390万ドルは、経営陣の調整後の利益にも含まれている。
出典:フォーム10-Q、注記7、15ページ。9月24の決算説明資料、スライド14。税引き前、税額、税引き後の調整項目をまとめた表は、計算上の注記に掲載されている。
費用の動きを見ると、利益率があまり改善しなかった理由が分かる。売上高一ドル当たりの食材・飲料費は、30.5セントから30.8セントに増えた。ダーデンによると、物価上昇に加え、食材費の高いブランドの売上構成比が増えたことが要因で、販売価格の引き上げが一部を補った。ステーキ店の売上比率が高まると、その店舗自体の業績が改善していても、全社の食材費率は上がり得る。
店舗の人件費は逆に、売上高に対する比率が32.4%から32.2%に下がった。売上高の増加、ブランドごとの売上構成の変化、生産性の向上が賃金上昇の影響を補った。店舗経費は売上高の16.6%前後で推移し、広告宣伝費、減価償却費、開店費用は増えた。一般管理費は小幅に減った。前年には統合費用と店舗閉鎖費用が含まれていたためである。
出典:フォーム10-Q、「費用」、23ページ。
ロングホーンの部門利益率は17.4%から18.0%に改善した。売上高に対する食材費、人件費、店舗経費の比率が下がったためである。一方、オリーブ・ガーデンは20.6%から20.4%へ、高級レストランは13.5%から13.0%へ、その他の事業は16.1%から15.8%へ下がった。複数のブランドがあることで弱さを一部補えたが、改善はロングホーンに集中した。
出典:フォーム10-Q、「部門別業績」、24ページ。利益率は会社が四捨五入した値。
競合の業績からは、店舗の売上増加だけでは十分でないことが分かる。テキサス・ロードハウスでは、2026年6月30日に終了した13週間の既存店売上高が6.2%増えた。それでも、食材などの仕入れコストが7.0%上昇し、店舗の利益率は下がった。対象期間と利益率の定義がダーデンとは異なるため、利益率を直接順位付けする材料ではないが、競合も費用上昇に直面していることを示す。そうした中でロングホーンの改善には意味がある一方、ダーデンのほかのブランドでは、費用の増加を賄えるだけの売上増加がなお必要である。
出典:テキサス・ロードハウスの2026年8月6日の決算発表、第2四半期の事業概況。
支払利息と税金も、最終的な利益の改善幅を狭めた。差し引きの支払利息は4,540万ドルから5,030万ドルに増えた。主な理由は短期借り入れの増加である。継続事業の利益は、前年の調整後の額を1.3%上回るにとどまった。実効税率は12.9%で、前年の調整後の10.5%を上回った。前年の公表値は12.2%だった。ダーデンは、公表値で税率が上がった主な理由として、従業員への報酬の繰り延べに関連するヘッジの時価変動を挙げている。
株式数の減少により、一株当たり利益は利益総額より速く伸びた。希薄化後の平均株式数は117.6百万株から114.4百万株へ2.7%減った。継続事業の一株当たり利益は$2.05で、前年の調整後の$1.97を4.1%上回ったが、公表値の$2.19は下回った。前年と同じ株式数なら、今四半期の継続事業の利益は一株当たり約$1.99に相当する。自社株買いは一株当たりの利益を押し上げた一方、現金の支出も伴った。
出典:フォーム10-Q、損益計算書、注記4と「支払利息」、4、12、23ページ。9月24の決算発表、利益の調整表。$1.99は四捨五入された公表利益と株式数から計算した値であり、会社の予測ではない。
3. オリーブ・ガーデンは来店客を取り戻すため、割安感のある選択肢に費用をかける
ダーデンは、当面の利益率に一定の負担をかけながら、来店客を増やし、好調なブランドを広げようとしている。経営陣によると、オリーブ・ガーデンでは量を抑えた料理によって客が選べる価格帯を広げ、その費用の一部を配達事業の利益で賄っている。今四半期、こうした選択肢は客単価の伸びを約0.5ポイント、部門利益率を約0.3ポイント押し下げた。
経営陣は平日の昼食時間帯にも回復の余地があると見ており、第2四半期中に広告宣伝を再び強め、新しいランチ施策を試す計画を示した。また、ワールドカップやレタスに関する消費者の懸念が先にあったものの、9月に入って客足は改善していると報告した。これらは経営陣の説明と初期の観察であり、提出書類の後に回復したことを示す測定結果ではない。
出典:9月24の決算説明会の記録、4、6、8、16~17ページ。
狙いは明確だ。量を抑え、価格を下げた食事なら、来店を見送っていた客を呼び込める可能性がある。増えた来店と再注文による利益が、従来の注文の一部で得られる額の減少を上回れば、この取り組みは成果を上げる。第1四半期の来店客数の減少は、全体としての客足の回復がまだ確認できていないことを示している。
このレポートのために確認したオリーブ・ガーデンの公式販促ページでは、「ネバー・エンディング・パスタ・ボウル」を$14.99から提供すると案内している。肉などの追加具材は別料金だ。価格や提供状況は店舗によって異なり、おかわりは店内飲食に限られる。来店を促す企画が実施中であることは確認できるが、この企画が売上や利益にどれだけ貢献したかは分からない。
出典:オリーブ・ガーデンの「ネバー・エンディング・パスタ・ボウル」紹介ページ、2026年10月15日閲覧。
ダーデンは、店舗を増やす余地があるブランドにも出店を振り向けている。経営陣は2027年度にヤード・ハウスを13店開く計画で、このうち5店はバハマ・ブリーズからの転換となる。小型の店舗設計により建設費を抑え、出店できる場所を増やせるという。当四半期、ヤード・ハウスの暦をそろえて比較した売上高は10%伸びた。ただし経営陣は、好調さの一部はワールドカップに伴う利用によるものだと説明した。
出典:9月24日の決算説明会の記録、4~5ページ。
店舗の転換は、ダーデンがバハマ・ブリーズとしての営業をやめたい物件を生かす方法にもなる。同社は8月30日までに2店の転換を終えた。それ以前にバハマ・ブリーズの14店を閉鎖しており、残る店舗も2027年度の第4四半期までに閉鎖または転換する見込みだ。転換の効果は徐々に表れる一方、移行費用や一部の物件に関する継続的な負担は残る。
出典:フォーム10-Q、注記1および「見通し」、10、21ページ。
店舗などへの投資は会計上の資産にも表れている。当四半期、土地・建物・設備は7,360万ドル増えて51億2,220万ドルとなった。これらの購入に支払った現金は1億7,530万ドルだった。資産残高には減価償却、処分、リースの会計処理も影響した。ダーデンによると、現金支出がやや増えたのは建設と改装が増えたためだ。四半期末には、購入を計上したものの、まだ支払っていない物件関連の費用が7,150万ドルあった。
経営陣は通期に、新規出店、改装、維持管理、技術向けの設備投資を約8億7,500万ドルと見込み、75~80店の新規出店を計画している。いずれも計画であり、支出が済んだわけではない。提出書類は、その予算を維持管理と成長投資に分けて示していない。店舗が増えれば売上も増え得るが、建設費の支払いと開店費用は、新店の営業が通常の水準に落ち着く前に発生する。
出典:フォーム10-Q、貸借対照表、注記3、「見通し」および「流動性と資金」、6、12、21、26ページ。
4. 営業に使う資産と支払義務の変動で現金がさらに減り、株主への還元に使える額が縮小
営業に使う資産と支払義務の変動で、現金が前年より多く減り、株主還元に使える現金が減った。継続事業から得た現金は3億4,250万ドルから2億7,900万ドルへ18.5%減少した。短期の営業資産と支払義務の変動による現金の減少額は、前年の7,920万ドルに対し1億3,860万ドルだった。
ダーデンでは通常、顧客がすぐに代金を支払う。売掛金などの債権は1,190万ドル、在庫は530万ドル減り、どちらもキャッシュフロー計算書では現金を増やす方向に働いた。ただし、債権には金利などの変動に連動する契約から生じる資産も含まれる。その減少をすべて、顧客からの回収が早まった結果とはみなせない。
現金が大きく減ったのは、未払いの支払義務の残高が差し引きで変動したためだ。給与と従業員給付に関する残高は、前年の2,750万ドルに対し5,180万ドルの現金を減らした。その他の流動負債による減少額は、前年の3,550万ドルに対し7,630万ドルだった。前払費用などの流動資産も、前年より多くの現金を使った。店舗は利益を出していたが、これらの差し引きの変動によって使える現金は減った。新たに計上した未払い費用などの動きを照合しなければ、実際の支払額が増えたとは言えない。
出典:フォーム10-Q、キャッシュフロー計算書および注記10、8~9、17ページ。
大きな支払いの一つは、8月18日に行った金利スワップの清算に伴う3,860万ドルだった。金利スワップは借入金利が変動する影響を管理するための契約だ。ダーデンの会計方針では、この契約に関する支払いを営業キャッシュフローに含める。清算によって現時点で現金が減る一方、関連する社債についての調整額は、その社債の残存期間にわたって支払利息に反映される。この時期のずれは、現金と当期の利益の動きが異なる理由の一つとなる。
出典:フォーム10-Q、注記10、17ページ;2026年度のフォーム10-K、注記1、デリバティブ取引に関するキャッシュフローの会計方針。
ギフトカードも、現金と売上を計上する時期が繰り返しずれる理由の一つだ。顧客が利用可能にしたカードは1億2,350万ドルだった。一方、カードの利用額と、利用される見込みがないとして売上に計上した額は合計1億6,180万ドルだった。その結果、ギフトカードに関して後に売上へ振り替える金額の総額は、6億3,670万ドルから5億9,840万ドルに減った。客が以前購入したカードを使うと、店はその日に同額の現金を新たに受け取らずに売上を計上する。割引などを反映した後の前受収益は3,450万ドル減少した。
出典:フォーム10-Q、注記2、11ページ。
次の比較では、営業で得た現金で物件・設備への支出と株主への現金還元を賄えたかを確かめる。配当の決議額や資本に計上した自社株買いの額ではなく、実際に支払った現金を使う。
| 現金の獲得と使途、百万米ドル | 2026年度第1四半期 | 2027年度第1四半期 |
|---|---|---|
| 継続事業の営業収入 | 342.5 | 279.0 |
| 物件・設備の購入 | 174.1 | 175.3 |
| 購入後に残る現金 | 168.4 | 103.7 |
| 支払配当 | 175.1 | 184.2 |
| 自社株買い・納付済み税を含む | 182.7 | 220.8 |
| 還元額が残額を超えた分 | 189.4 | 301.3 |
計算上の注記:「購入後に残る現金」は、営業で得た現金から土地・建物・設備の購入額を差し引いたものだ。使途を限定して計算した、事業が自由に使える現金の指標に当たる。ソフトウエアなどへの投資支出や、ファイナンス・リースの元本返済は差し引いていない。最終行は、配当と自社株買いの合計からその残額を引いたものだ。現金残高全体の増減ではない。
出典:フォーム10-Q、連結キャッシュフロー計算書、8ページ。
ダーデンは短期社債で差し引き2億8,590万ドルを借り入れた。前年の借入額は1億4,200万ドルだった。株式の発行による収入やその他の現金の動きも加わり、使途に制限のない現金は期末に2億2,050万ドルと、ほぼ変わらなかった。現金残高の安定には、店舗の営業に加えて資金調達も必要だった。
夏の四半期は例年、春や冬より業績が弱い。そのため、今四半期の現金収支を4倍すると事業の実態を誤って示す。それでも、資金をどう賄うかという問題は1四半期だけに限られない。53週にわたる2026年度通期では、営業で得た現金18億5,310万ドルから物件への支出7億3,400万ドルを差し引くと11億1,910万ドルが残った。支払った配当と自社株買いは合計13億6,470万ドルで、ほかの現金支出を考慮する前に、その残額を2億4,560万ドル上回った。ダーデンは事業で多額の現金を生み出しているが、自ら選んだ株主還元も多額だった。
出典:フォーム10-Q、「季節性」と資金に関する説明、24~26ページ;米証券取引委員会の企業財務データ、2025年5月26日~2026年5月31日の継続事業の年間営業キャッシュフロー、物件購入、配当、自社株買い。2026年度のフォーム10-K、50ページとも照合した。
5. 利用可能な融資枠は計画を支えるが、2027年に返済期限を迎える債務で現金の使い道が重要に
ダーデンには資金を借り入れる余地がある。ただ、借入金が増えたため、今後の現金は出店や株主還元だけでなく返済にも必要となる。貸借対照表上の借入金は、リース負債を除き、当四半期に23億3,130万ドルから26億1,580万ドルに増えた。発行済みの短期社債も1億9,400万ドルから4億8,000万ドルに増えた。
同社には大きな社債の返済が2件ある。20275月に5億ドル、202710月に4億ドルだ。後者は2028年度に当たるが、暦年ではいずれも2027年に返済期限を迎える。ダーデンは、5月に期限を迎える社債について、手元現金、営業で得る現金、融資枠、短期社債、または借り換えで返済する可能性があると説明している。
8月30日時点で、12億5,000万ドルの当座貸越型の融資枠から直接借り入れた額はなかった。ただし、短期社債の返済を支えるために枠の一部を充てており、利用可能額は7億7,000万ドルだった。使途に制限のない現金を加えると、現金と利用可能な融資枠は9億9,050万ドルとなる。7億7,000万ドルには、短期社債のために充てた分をすでに反映している。ダーデンはこの残る余力を、債務返済、建設などの資金需要に使える。
出典:フォーム10-Q、貸借対照表および「流動性と資金」、6、25ページ;2026年度のフォーム10-K、注記7、5月31日時点の短期社債。
この融資枠の期限は2028年10月23日だ。融資契約は、契約で定めた利益に対する債務の倍率を3.50倍以下に制限している。条件を満たす買収には、一時的に4.00倍までの上限を使える。ダーデンは条件を守っていると報告した。ただし、提出書類には実際の倍率が示されておらず、上限までどれだけ余裕があるかは計算できない。
公表されている信用格付けがBBBの水準では、この融資枠を期間SOFRに連動する条件で使う場合、市場金利の基準値に1.10ポイントを上乗せした金利がかかる。既存社債について、記載された元本と表面利率から計算すると、返済期限や借り換え前の契約上の年間利息は約1億640万ドルとなる。この計算には、短期社債やリースの利息、会計上の調整は含まれない。借入費用はすでに利益に影響しており、四半期の支払利息から受取利息を差し引いた額は490万ドル増えた。
出典:フォーム10-Q、23、25ページ。社債の金額と表面利率による計算は、下の注記に示す。
店舗のリースも、借入金とは別に大きな支払義務となる。8月30日時点の店舗などを借りるリースの負債は42億1,400万ドル、資産を購入する形に近いファイナンス・リースの負債は17億6,030万ドルだった。ファイナンス・リースは、上で使った借入金の項目ではなく、その他の負債に含まれる。リース負債の合計は当四半期に2億9,510万ドル増えた。
5月31日時点で作成された直近の年間支払予定によると、2027年度の支払額は店舗などを借りるリースが4億4,020万ドル、ファイナンス・リースが1億1,460万ドルだった。これらは利息を含む通期の予定額で、8月以降に残る支払額ではない。その後の四半期には、新たなリース契約の締結と既存契約の変更があった。
出典:フォーム10-Q、注記3、12ページ;2026年度のフォーム10-K、注記11、69~70ページ。
こうしたリースは、資産残高が増えた理由の一部でもある。借りた物件を使う権利を表す資産は、2億8,070万ドル増えて37億1,380万ドルとなった。当四半期には、新たなリースによる資産1億6,370万ドルが加わった。また、主に契約変更と分類の変更により、リース資産には差し引き1億8,760万ドルの変動があった。これらの現金を伴わない変動は、建設費や新規出店数を示すものではない。ただ、物件に関する支払義務を支えられるだけの店舗売上を保つ必要性を強めている。
出典:フォーム10-Q、貸借対照表および注記3、6、12ページ。
6. 株主還元で純資産が減少、買収したブランドと過去のリースにも負担の可能性
ダーデンは当四半期に利益を出したが、配当と自社株買いを反映して純資産は減った。純資産とは、帳簿上の資産から負債を差し引いた額だ。純資産は1億3,910万ドル減って20億6,840万ドルとなった。決議した配当と自社株買いの費用の一部を、これまで積み上げた利益から差し引いたため、当期に利益を出していても利益剰余金の不足額は拡大した。
ダーデンは約1.1百万株を買い戻す一方、従業員のストックオプションや株式報酬制度で約0.3百万株が加わった。資本変動計算書の四捨五入された数値では、発行済み株式から自己株式を除いた株数は114.1百万株から113.3百万株に減った。同社の方針は、買い戻した株式を自己株式として保有せず、消却して発行済み株数から除くことだ。将来の利益を分け合う株数は減るが、出店や債務返済にも使えた現金を充てることになる。
出典:フォーム10-Q、資本変動計算書、7ページ、および自社株買いに関する開示、29ページ;2026年度のフォーム10-K、注記10、買い戻した株式の消却方針。下の純資産の照合では、計上額と現金支払額を区別している。
経営陣は、自社株買いを、投資適格の財務状態を保ちながら配当とともに現金を株主に還元する手段と位置づけている。実施は会社の判断に委ねられているため、建設や債務返済に現金が必要になれば、自社株買いを抑えて現金を残せる。
出典:9月24日の決算説明資料、スライド3;フォーム10-Q、自社株買いの計画、29ページ。
従業員への報酬は、株数の減少を一部打ち消す。株式に基づく報酬費用2,660万ドルのうち、1,200万ドルは現金で支払う報酬に関するものだった。残る1,460万ドルは資本変動計算書に計上された。株式で支払う報酬は将来の株数を増やし得るため、希薄化後の一株当たり利益は、基本的な計算より多い株数を考慮する。ダーデンには、従業員への現金支払いと将来の株数増加の両方が生じ得る。
出典:フォーム10-Q、注記5、9および資本変動計算書、7、12、15~16ページ。
のれんと商標権の合計は30億460万ドルで変わらなかった。これらは買収によって得た価値やブランドを使う権利を表し、今後の事業成績によってその価値が左右される。当四半期、これらの残高に大きな減額は見られなかった。ただし、残高が変わらないことは、買収したブランドがすべて同じように好調であることを示さない。高級レストラン部門とその他事業部門では、いずれも部門の利益率が低下した。
出典:フォーム10-Q、貸借対照表、注記11および事業部門別の業績、6、18~19、24ページ。
過去の物件に関する支払義務にも注意が必要だ。ダーデンは、主にレッドロブスター事業の売却とカナダのオリーブ・ガーデンの売却に伴い、第三者に引き継いだ物件のリース料を最大8,040万ドルまで保証している。この保証について、支払いを受けられなくなる見込み額として1,040万ドルを計上した。大きい方の額は支払いが必要になり得る最大額であり、損失予想額ではない。小さい方の計上額があるからといって、借り手が支払わなくなった場合のリスクが消えるわけではない。保証は2027~2035年度にかけて期限を迎える。
提出書類には、通常の事業活動で生じる訴訟や請求も記載されている。経営陣は、これらが最終的に解決しても財務状態、業績、資金繰りに重大な悪影響はないと見込んでおり、合理的に起こり得る損失額の範囲は別途示していない。税務上の見解に関わる計130万ドルは、税務調査の終了や時効の成立に伴い、今後12か月以内に変わる可能性がある。これらの問題によって、将来、現金の支払いが必要になる可能性は残る。
出典:フォーム10-Q、注記4および12、12、19ページ。
ダーデンの通常の営業は、負債を抱えながら事業を回す助けになっている。客は通常すぐに支払う一方、仕入先への支払いは通常5~90日後だからだ。このため、短期負債が短期資産を上回っていても事業を続けられる。ただし、当四半期に短期負債が増えた主因は借り入れだった。日々の営業で現金を確保しやすい一方、最近増えた資金需要には引き続き適切に対応する必要がある。
出典:フォーム10-Q、「流動性と資金源」および「財務状態」、24~26ページ。
7. 事業は黒字を維持。次の改善には、より幅広い店舗での客数増が必要
ダーデンの前進を最もよく示すのは、ロングホーンで客数を増やしながら利益も伸ばしたことだ。残る中心課題は、その成果を各ブランドに広げることである。前年のカナダ事業売却益が比較に含まれるため、公表された利益は、レストラン事業そのものの比較から受ける印象より弱く見える。ただし、経営陣が示す調整を反映しても、全社の営業利益率はほぼ横ばいで、継続事業の利益の伸びも小さい。
経営陣は、2027年度の売上高を$13.60–$13.75 billion、既存店売上高の伸びを2.5%~3.5%とする計画を維持した。第1四半期の結果は事業の拡大が続く見方を支える。ただし、オリーブ・ガーデンのランチとメニューの取り組みは、目先の利益率低下を埋められるだけの来店増につながる必要がある。新規出店や店舗の転換も、営業が始まれば成長に加わり得る。
出典:フォーム10-Q、「見通し」、21ページ。これらは経営陣の予測であり、実績ではない。
ダーデンは多額の現金を生み、利用できる融資枠もあるため、財務を維持できる状態にある。店舗の成長によって投資後に残る現金が増えるか、社債の償還に対応しながら任意の自社株買いを減らせば、資金面の余裕は増す。より多くの店舗で来店客数が回復すれば、利益と資金繰りの両方が強まる。一方、客単価の上昇に引き続き頼り、投資後に残る現金を超える額を株主に還元すれば、出店計画を借り入れに頼る度合いが高まる。
報告の基準と計算上の注記
報告の基準:ダーデン・レストランツ(CIK 0000940944)の子会社を含む、米国会計基準に基づく連結決算。フォーム10-Q、提出番号0000940944-26-000042、提出日2026年10月2日。米証券取引委員会は2026年8月30日を報告日としている。当四半期の対象期間は6月1日~2026年8月30日で、比較対象は5月26日~2025年8月24日。いずれも13週間である。貸借対照表の比較には5月31日と2026年8月30日を使った。一方、暦をそろえた売上高の補足的な比較には、前年同期として6月2日~2025年8月31日を使った。2027年度は52週間、2026年度は53週間だった。
出典:米証券取引委員会の提出書類一覧、フォーム10-Qの表紙、注記1、22ページ。補足として使った年次決算の提出番号は0000940944-26-000025、提出日は2026年7月24日。米証券取引委員会の財務データは、提出番号、実際の日付、単位、対象となる会計上の範囲を照合した。ダーデンの事業年度上の四半期を特定する際に、暦年の四半期表示は使っていない。
計算上の注記――公表利益と調整後利益:表は、経営陣が継続事業の利益から除く項目をそのまま示している。金額の単位は、一株当たり利益を除き百万米ドル。税額の調整がプラスなら、調整後の税費用は増える。カナダ事業の売却益を除くと、利益と、それに伴う税費用の両方が減る。当四半期には経営陣による調整項目はない。
| 継続事業の利益の調整 | 税引き前利益 | 法人税費用 | 税引き後利益 | 希薄化後一株利益、米ドル |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度第1四半期、公表値 | 293.8 | 35.9 | 257.9 | 2.19 |
| チューイズの買収・統合費用を加算 | 3.6 | 0.9 | 2.7 | 0.02 |
| 閉店費用を加算 | 3.1 | 0.8 | 2.3 | 0.02 |
| カナダ事業の売却益を除外 | -42.0 | -10.5 | -31.5 | -0.26 |
| 2026年度第1四半期、調整後 | 258.5 | 27.1 | 231.4 | 1.97 |
| 2027年度第1四半期、公表値・調整後 | 269.0 | 34.7 | 234.3 | 2.05 |
前年の調整後営業利益は3億3,920万ドル+360万ドル+310万ドル-4,200万ドル=3億390万ドル。当期の営業利益は3億1,930万ドル。それぞれの営業利益率は3億390万ドル÷30億4,470万ドル、3億1,930万ドル÷32億30万ドルで、いずれも約9.98%となる。営業利益率とは、売上高のうち営業利益として残る割合をいう。前年の調整後税率は2,710万ドル÷2億5,850万ドル=10.5%。一株当たり利益の調整額には、会社が公表した端数処理後の数値を使った。
出典:9月24日の決算発表、利益の調整表。決算説明資料、スライド14。フォーム10-Q、4ページ。
計算上の注記――レストラン部門の寄与:ロングホーンの売上高増加額8,450万ドルを、全社の増加額1億5,560万ドルで割ると54.3%となる。同部門の利益増加額1,970万ドルを、4つのレストラン部門の利益増加額の合計2,600万ドルで割ると75.8%となる。後者には、別に計上される本社部門の調整額を含めない。2027年度第1四半期には、レストラン部門の利益は計5億7,650万ドルだった。これに本社部門の調整額2,640万ドルを加えた6億290万ドルが、会社の開示する部門利益の調整表の合計となる。そこから開店費用850万ドル、本社経費1億3,480万ドル、減価償却費1億4,420万ドルを差し引き、資産処分による正味の利益390万ドルを加えると、連結営業利益3億1,930万ドルとなる。
出典:フォーム10-Q、注記6、13~14ページ。前年の対応する計算は5億5,050万ドル+2,380万ドル-590万ドル-1億3,610万ドル-1億3,510万ドル+4,200万ドル=3億3,920万ドル。
計算上の注記――利益と営業キャッシュフロー:次の表は、継続事業について、利益と営業活動で得た現金がなぜ異なるかを示す。金額の単位は百万米ドル。減価償却費は過去に取得した資産の費用を期間に分けて計上するもので、当四半期の新たな支払いではない。繰延税金は、税費用を計上する時期と税金を支払う時期のずれを反映する。
| 継続事業の利益から営業現金へ、百万米ドル | 2026年度第1四半期 | 2027年度第1四半期 |
|---|---|---|
| 継続事業の利益 | 257.9 | 234.3 |
| 減価償却・償却費を加算 | 135.1 | 144.2 |
| 資産処分の正味利益などを除外 | -42.0 | -3.9 |
| 株式報酬の調整額を加算 | 25.0 | 26.6 |
| 短期の営業資産・負債の増減 | -79.2 | -138.6 |
| 繰延法人税 | 53.9 | 23.5 |
| その他の資産・負債の増減 | 8.5 | -3.9 |
| 生命保険投資の未実現利益を除外 | -16.7 | -3.2 |
| 継続事業の営業現金 | 342.5 | 279.0 |
当四半期に現金で支払った税金は1,490万ドルで、前年同期には差し引き270万ドルの還付を受けた。これらはすでに営業活動による現金に反映されており、上の計算からさらに差し引くものではない。廃止事業を含む営業活動による現金の合計は、2027年度第1四半期が2億7,670万ドル、比較対象の四半期が3億4,250万ドルだった。
出典:フォーム10-Q、キャッシュフロー計算書と注記3、8~9、12ページ。
計算上の注記――期首から期末までの現金:金額の単位はすべて百万米ドル。使途が制限された現金を含む期首の現金2億2,760万ドル+継続事業の営業活動による現金2億7,900万ドル-投資活動で使った現金1億7,130万ドル-財務活動で使った現金1億440万ドル-廃止事業で使った現金230万ドル=期末の現金2億2,860万ドル。使途が制限された現金は期首と期末のいずれも810万ドルで、自由に使える現金はそれぞれ2億1,950万ドル、2億2,050万ドルだった。
投資活動で使った現金は、不動産などの購入1億7,530万ドル+ソフトウエアなどへの正味の支払い480万ドル-資産処分による収入880万ドル。財務活動で使った現金は、支払配当1億8,420万ドル+自社株買い2億2,080万ドル+ファイナンス・リースの元本返済530万ドル-株式発行による収入2,000万ドル-短期借り入れの純増額2億8,590万ドル。前年の現金の計算は2億5,450万ドル+3億4,250万ドル-1億5,930万ドル-2億1,220万ドル=2億2,550万ドルで、使途が制限された現金1,450万ドルを含む。
出典:フォーム10-Q、8ページ。注記3によると、使途が制限された現金は、銀行が必要に応じて支払いを保証するスタンドバイ信用状の担保となっている。
計算上の注記――社債の償還期限と契約上の利息:以下は2026年8月30日時点で開示された元本額と年利率である。年間利息は元本に年利率を掛けた額で、返済、借り換え、契約上の利率変更が起きる前の金額を示す。
| 社債の償還期限 | 元本、百万米ドル | 年利率 |
|---|---|---|
| 2027年5月 | 500.0 | 3.850% |
| 2027年10月 | 400.0 | 4.350% |
| 2029年10月 | 350.0 | 4.550% |
| 2033年10月 | 500.0 | 6.300% |
| 2035年8月 | 96.3 | 6.000% |
| 2037年10月 | 42.8 | 6.800% |
| 2048年2月 | 300.0 | 4.550% |
| 元本合計 | 2,189.1 | — |
各社債の元本にそれぞれの年利率を掛けて合計すると、年間の社債利息は約1億640万ドルとなる。
2037年10月に償還される社債の利率は、定められた格付けの変更があった場合、最大2パーセントポイント上がる可能性がある。これまでに引き上げは起きていない。社債の元本と貸借対照表上の計上額が異なるのは、後者に発行時の割引、発行費用、ヘッジによる調整が含まれるためだ。短期の借入金9億7,970万ドルと長期の借入金16億3,610万ドルを合わせた帳簿上の借入金は26億1,580万ドルで、コマーシャルペーパーも含む。リース負債はこれとは別にあり、上で説明している。
出典:フォーム10-Q、6、25ページ。借入金の会計上の表示については、2026年度のフォーム10-K、注記7。
計算に関する注記 — 貸借対照表と純資産:以下の主な残高では、現金、レストランの運営に使う資産、他者に対する支払義務を区別している。金額の単位はすべて百万米ドル。
| 連結残高 | 2026年5月31日 | 2026年8月30日 |
|---|---|---|
| 現金および現金同等物 | 219.5 | 220.5 |
| 売掛金など、純額 | 129.9 | 118.0 |
| 棚卸資産 | 326.3 | 321.0 |
| 流動資産合計 | 942.9 | 953.1 |
| 土地・建物・設備、純額 | 5,048.6 | 5,122.2 |
| オペレーティング・リース資産 | 3,433.1 | 3,713.8 |
| のれん・商標の合計 | 3,004.6 | 3,004.6 |
| 資産合計 | 12,862.4 | 13,226.6 |
| 負債合計 | 10,654.9 | 11,158.2 |
| 純資産合計 | 2,207.5 | 2,068.4 |
どちらの日付でも、負債と純資産を足すと資産に一致する。106億5,490万ドル + 22億750万ドル = 128億6,240万ドル、111億5,820万ドル + 20億6,840万ドル = 132億2,660万ドルである。土地・建物・設備には、8月30日時点で14億410万ドルのファイナンス・リース資産が含まれる。この資産を再び加えてはならない。
買掛金は4億2,770万ドルから4億7,000万ドルへ4,230万ドル増えたが、営業キャッシュフローを押し上げた額は2,440万ドルだった。買掛金残高の増加分すべてが営業活動による現金収入に当たるわけではない。現金の動きを伴わない変動や、投資活動に関係する変動も含まれるためだ。繰延税金負債は2,400万ドル増えて3億6,760万ドルとなり、営業キャッシュフローにおける繰延税金の調整額とおおむね歩調を合わせた。前払税金は650万ドル、前払費用およびその他の流動資産は1,990万ドル増えた。
以下の表は、株式に対して計上した資本、積み上がった利益、当期の利益に含めずに計上した損益を分けて、純資産の増減を示す。金額の単位はすべて百万米ドルで、マイナスの金額は純資産を減らす。
| 2027年度第1四半期の増減 | 普通株式・資本剰余金 | 利益剰余金 | その他の包括利益 | 純資産合計 |
|---|---|---|---|---|
| 5月31日の期首残高 | 2,296.3 | -108.4 | 19.6 | 2,207.5 |
| 純利益 | 0.0 | 233.4 | 0.0 | 233.4 |
| 配当の宣言 | 0.0 | -185.6 | 0.0 | -185.6 |
| ストックオプションの行使・従業員制度による株式発行 | 20.0 | 0.0 | 0.0 | 20.0 |
| 純資産に計上した株式報酬 | 14.6 | 0.0 | 0.0 | 14.6 |
| 自社株買い(該当する物品税を含む) | -23.4 | -198.9 | 0.0 | -222.3 |
| その他の包括利益(主にデリバティブ) | 0.0 | 0.0 | 0.8 | 0.8 |
| 8月30日の期末残高 | 2,307.5 | -259.5 | 20.4 | 2,068.4 |
株式発行による計上額2,000万ドルのうち、ストックオプションの行使による分は1,660万ドル、従業員制度による分は340万ドルだった。帳簿に計上した自社株買いの額2億2,230万ドルは、現金で支払った2億2,080万ドルと異なる。宣言した配当額も、現金で支払った額とは異なる。別途、9月23日に宣言した一株当たり$1.62の配当は、第1四半期の後、11月2日に支払われる。
出典:四半期報告書(Form 10-Q)、5~9ページ、注記3、8、13。5月31日の残高には、この四半期報告書の比較表示を用いた。この表示では、負債合計やキャッシュフローを変えずに、4億1,200万ドルをその他の流動負債から未払給与・福利厚生費に振り替えている。
本レポートは一般的な情報と事業分析を提供するものであり、投資助言ではない。