TL;DR - 第2四半期の純利益は107%急増しUSD 25.67Bに達した。営業利益は為替の追い風を主因に16%増のUSD 12.98Bとなった - グレッグ・エイベルはUSD 19.8Bの純株式購入により、バークシャーの14四半期連続純売り越しに終止符を打った - 第2四半期にアルファベットへUSD 10Bを追加投資し、GOOGLはバークシャーの保有株式第5位となった - 第2四半期の自社株買いはUSD 4.53Bに達し、2021年以来最高となった。7月にはさらにUSD 3.3B超を実施 - 現金はUSD 397.4BからUSD 365.5Bに減少。アップルのポートフォリオ比率は約20%に縮小(50%超から低下)
決算概要
バークシャー・ハサウェイ(NYSE: BRK.B)は土曜日、2026年第2四半期の純利益がUSD 25.67Bだったと発表した。2025年第2四半期のUSD 12.37Bから2倍超となった。約USD 12.7B(税引後。純利益から営業利益を差し引いた概算値)の投資利益が急増の主因となった。営業利益は、株式市場の変動を除いた事業業績の最も正確な指標としてバークシャー経営陣が重視する指標であり、前年同期比16.3%増のUSD 12.98B(クラスA株換算で約USD 9,038、B株換算でUSD 6.03)となり、B株のコンセンサス予想であるUSD 5.24を上回った。
為替に関する注記: 為替変動は、報告された営業利益の増加分の約66%を占めた。これを調整すると、固定為替レートベースの営業成長率は約5〜6%となる。投資家は、事業の本質的な勢いを評価する際にこの点を考慮すべきである。
| 指標 | 2026年Q2 | 2025年Q2 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 純利益 | USD 25.67B | USD 12.37B | +107% |
| 営業利益 | USD 12.98B | USD 11.16B | +16.3% |
| 現金・同等物 & 国債 | USD 365.5B | — | 2026年Q1比 −USD 31.9B |
| Q2自社株買い | USD 4.53B | ほぼゼロ | 2021年以来最高 |
エイベルの資本配分:戦略的な転換
バークシャーの第2四半期決算における最大の注目点は、業績の好調さではなく、バフェット時代の末期を特徴づけた長期的な守りの姿勢に終止符が打たれたことである。14四半期連続して、バークシャーは株式の純売り越しとなり、2026年第1四半期末にUSD 397.4Bでピークに達する現金を静かに積み上げてきた。
その時代は終わった。
2026年第2四半期、バークシャーは約USD 19.8Bの純株式購入を行い、2026年1月にウォーレン・バフェットが取締役会会長職を維持しながらCEOを退任した後、グレッグ・エイベルCEOのもとで果断な方針転換を遂げた。64歳のエイベルは、長年にわたる守りの現金積み上げから積極的な資本活用へとシフトし、資本配分に自らの色を打ち出している。
アルファベット:目玉の投資
単一の開示済みの動きとして最大のものは、2026年第2四半期にアルファベット(NASDAQ: GOOGL)へ投じた約USD 10Bで、バークシャーの保有株式第5位となった。アルファベット以外にも、バークシャーは同四半期にUSD 21B超の商業・産業・その他株式を追加取得したが、それらのポジションは決算報告で個別に開示されなかった。
アルファベットへの投資は、AIを活用した広告とクラウドの収益化を長期的な複利成長源と見なすバークシャーの確信を反映しており、同社が歴史的に重視してきた事業特性に合致している。
大規模な自社株買いの再開
バークシャーは2026年第2四半期に自社株式USD 4.53Bを買い戻した。四半期ベースで2021年以来最高の自社株買い額であり、大半は6月に実施された。2026年上半期の自社株買い合計は約USD 4.77B(Q1:USD 235M、Q2:USD 4.53B)で、2025年上半期のほぼゼロと比較して大幅に増加した。コングロマリットは7月にもUSD 3.3B超の追加買い戻しを実施し、加速を2026年下半期に延長している。
CFRAリサーチのアナリスト、キャシー・ザイファートは、自社株買いの再開を同社の営業成長と並んで「心強いシグナル」と称し、エイベルがステークホルダーの信頼を築いていることの証左と指摘した。
買収:テイラー・モリソンとオキシケム
株式市場以外でも、バークシャーは2026年に2件の重要な買収を完了した:
- オキシケム(オクシデンタル・ペトロリアムの化学部門):約USD 9.7B。バークシャーを大規模な特殊化学品分野へと多角化した。
- テイラー・モリソン(住宅建設会社):USD 6.8B買収(株式価値)、2026年7月24日完了。米国における継続的な住宅供給制約と、新築住宅需要を支える人口動態の追い風を見込んだ投資である。
事業セグメント
注:以下の4セグメントは主要な事業グループの収益を示す。営業利益には、この表に示されていない保険投資収益やその他の項目も含まれる。すべての数値は報告値の概算である。
| セグメント | 2026年Q2収益 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 製造・サービス & 小売 | USD 4.47B | +24% |
| バークシャー・ハサウェイ・エナジー | USD 891M | +27% |
| BNSF鉄道 | USD 1.56B | +6% |
| 保険引受 | USD 1.73B | 2025年Q2比 −13% |
製造・サービス・小売は堅調な業績を上げた。エネルギーも力強い増益を記録した。
保険が弱点である。 引受セグメントは前年同期比13%減のUSD 1.73Bとなり、GEICOの高水準な保険金コストが重荷となった。GEICOのロス・レシオは76.6%で、2022年以降このセグメントに重くのしかかってきた自動車保険インフレによる継続的な圧力を反映している。バークシャーの保険フロート(保険金支払い前に保険料を保有することで生まれる投資可能な資本)は、四半期末時点でUSD 177.5Bに達した。
ポートフォリオの再編:アップルを縮小、新規投資を追加
エイベルの異なる判断を最もよく示しているのが、アップルのポジションである。かつてバークシャーの全株式ポートフォリオの50%超を占めていたものが、約20%にまで縮小された。かつての主力保有銘柄であるバンク・オブ・アメリカは2024年半ば以降削減が進み、現在は約USD 32.49Bとなっている。
この転換は、エイベルがバフェット時代の歴史的なアップル投資によって蓄積された集中リスクを低減しながら、アルファベットのAIインフラ成長ストーリーへとシフトし、オキシケムとテイラー・モリソンを通じて実物資産に現金を投入していることを示唆している。
投資への示唆
2026年下半期以降の3つの注目点:
資本配分のペース:エイベルは7月に追加でUSD 3.3B超の自社株買いを実施した。バークシャーのUSD 365.5Bの現金ポジションは、四半期あたりUSD 10〜12Bの営業キャッシュ創出と合わせ、株式の継続購入や追加買収に向けた十分な余力を残している。四半期ごとの13-F開示は、ポートフォリオの新たな動きを把握するうえで注目されることになる。
保険の回復:GEICOのロス・レシオ76.6%は、引受部門の主な重しとなっている。保険金インフレが落ち着き、過去の水準へと改善が進めば、今後の四半期の営業利益にとって大きな追い風となるだろう。
アップル株の今後の行方:ポートフォリオの約20%を占めるアップルは、依然としてバークシャーの最大の単一株式保有銘柄である。エイベルが引き続き縮小するのか、あるいはこの水準を下限と捉えるのかは、2026年11月に提出予定の2026年第3四半期13-Fで明らかになるだろう。
BRK.B株は8月7日(金曜日)に約USD 520.90で引けた。土曜日の決算発表を前に、週前半に52週高値を更新していた。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。すべての財務データは、企業の開示資料および公開情報を出典としています。



